0歳育児真っ最中の私が、今この時期に読んでおいて良かったと思った本は
「子どもへのまなざし」(佐々木正美 著)です。
むしろもっと早く読んでいたかったとすら思います。
「子どもへのまなざし」は児童精神科医の佐々木先生によって乳幼児期の育児について書かれた本です。
今回は「子どもへのまなざし」で特に印象深かった箇所についてあげていきます。
「子どもへのまなざし」特に印象に残ったポイント
「いったとおり」でなく「やったとおり」に育っていく
「どんな子どもに育てたいか」親としていろいろな思いがあるはずです。
思いやりのある子。勉強ができる子。スポーツが得意な子。
例えば思いやりのある子に育ってほしいと願ったときに、思いやりがある人たちの周りにいて思いやりのある姿をたくさん見ていないと、思いやりのある子には育ちません。
自分の子の思いやりを育てるのは親である自分なのです。
「小さいときほどお手本どおりに育っていく」と佐々木先生はこの本で伝えています。
親としていいお手本になれるかな、似てほしくないところが満載だよと不安になりましたが、自分も子どもと一緒に成長していく心構えで、日常生活を少し意識して改善していきたいです。
ちなみに勉強も運動も、親が出来ていなくではだめというわけではなく、技術は外で習うことは出来るけれど人間らしい感情は身近なまわりの人がお手本になるので気をつけてね!といった感じです。
過保護はOKで過剰干渉はだめ
過保護は子どもをだめにするといった風潮がありますが、意外にも過保護は子どもにとっていいことなんだそうです。
過保護と過剰干渉の違い
過保護は子どもが望んだことを望んだとおりにやってやりすぎること
過剰干渉は子どもが望んでいないことをやらせすきること
幼い子供の育児は過剰干渉だと自律心や自主性がなくなったりと子供をだめにしてしまうのだそうです。
逆に過保護なぐらいがちょうど良く、自分(赤ちゃん、子ども)の希望や要求が満たされていると人を信じる力がしっかり身につくそうです。
過保護にするのもなかなか難しそうですね。意識していないと子供が望んでいないことを押しつける過剰干渉になってしまいそうです。
良かれと思っている本の読み聞かせや遊びも、子どもが喜んでいるか、望んでいることなのか、反応をみながらやっていきたいと感じました。
まとめ
「子どもへのまなざし」は1998年に初版が発行されていますが、昭和だなあと感じる描写もありつつも、令和の今となっても子育てにいかせる内容が書かれた良書です。
育児の本質は今も変わらないものなのだと感じます。
また、押しつけがましくないソフトな語り口なので周りの育児の先輩方の話は素直に聞けないのよねーといったタイプの方にも比較的すんなり読むことができるでしょう。
佐々木先生は他にもたくさんの育児書を出されているので、子育て中の方は一度読んでみてはいかがでしょうか。