書評

“隠れビッチやってました”作者 あらいぴろよおすすめマンガ

積み上げられた本

映画化された「隠れビッチやってました」の作者であるあらいぴろよさんは、男の子のお子さんがいるイラストレーターさんです。

「隠れビッチ」以外も育児マンガや自伝的コミックエッセイなどを出されていています。

あらいぴろよおすすめマンガ

『ワタシは絶対虐待しませんからね!』

あらいさんの息子Мやす君を0歳から2歳まで育てた話が描かれた育児エッセイです。

産後で身体はボロボロ、なのに、在宅でイラストレーターの仕事を再開しがんばる姿には驚きとともに休んで!と言いたくなります。

あらいさんが自身が虐待を受けていたという背景もあり、わが子を虐待しそうになってしまいながらも、虐待しないために解決策を考えていくという内容です。

赤ちゃんの描き方がとても上手で、足のむっちり感やぷにぷに感が魅力です。

これから出産予定の方、出産されたばかりの方におすすめです。


 

『美大とかにいけたら、もっといい人生だったのかな。』

美大に行けなかったから、コネがないから。

そうやって境遇や運のせいにして、人をねたみ、「何者かになりたい」ともがいていたころのあらいさんの実話にもとづくエッセイコミックです。

一念発起しイラストレーターとして独立する夢をかなえるも、自信がもてず他人の評価を気にしてまどわされてしまっていました。

「夢を叶えてから泣いてばっかだな」

というセリフが口をついて出るシーンが印象的です。

本の後半ではあらいさんが自分の長所と短所を10人のキャラとして表し自己分析していく流れになっています。

自分を受け入れられるまでに変化したあらいさんが海で一人叫ぶシーンに躍動感があります。

ほんとの自分はこんなんじゃないはず、ともやもやしている人におすすめの本です。


まとめ

紹介した二つのコミックエッセイは、あらいさんがじっさい直面した自分の考えや行動への問題を解決していくストーリーです。

あらいさんが乗り越えたからこそかけたコミックエッセイ、おすすめです。