・仕事中に、人の会話や電話の音が気になって集中できない
・子供のころ「内気」だとか「敏感」だとか言われていた。
…など
そんな他の人は気が付かないのに自分だけが気が付いてしまう特性を持つ、「生まれつき繊細な人(HSP)」は5人に1人の割合で存在するのだそうです。
『「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本』は、HSPを親しみをこめて「繊細さん」と表現しています。ちなみに著者も同じく「繊細さん」なんだそうです。
今回は「繊細さん」が元気にラクに生きるためのテクニックについて紹介してみました。
繊細さんがラクに生きるためのテクニック
毎日のストレスを防ぐ
予防法
視覚、聴覚といった風に五感ごとに刺激を減らす予防法が取り上げられています。
例えば視覚が敏感なタイプだと、伊達メガネをする、サングラスをかける、などがあげられています。
聴覚が敏感なタイプはノイズキャンセリングイヤホンや耳栓をしたり、好きな音楽をイヤホンで聞くと良いそうです。
ケア法
「外部からの刺激を出来るだけ抑えて休む」が基本なのだそうです。
視覚を休ませるには、電気を消して部屋を暗くする、アイマスクをする。
聴覚を休ませるには、静かな場所で休む、落ち着く音楽を流すことなどでケアできます。
例えば聴覚敏感タイプさんが、業務時間中にイヤホンをするのはなかなか難しそうですよね。
なのでケアとして休み時間には静かな場所で休んだり、イヤホンで落ち着く音楽を聴いたりすると刺激から自分を守ることができそうです。
のびのび働く
繊細さんが仕事で消耗するのは体より「頭」です。
そんな繊細さんがのびのびと働くには安心感を増やして「考え疲れ」や「緊張疲れ」を減らすのがポイントになります。
例えば、マルチタスクでパニックになりそうなとき
「一つひとつやっていこう」のスタイルで、目の前の仕事と関係ない考えを頭から追い払うのがマルチタスクが苦手な繊細さんには効果的なんだそうです。
もともと1つひとつ仕事をやるのが大得意なので、自分のペースにもっていくことが大事になってきます。
人間関係をラクにする
「キライ」は大切なセンサー
「誰かを嫌っちゃいけない」とキライを封じ込めてはいけないのだそうです。
「キライ」は大切なセンサーで、自分にとって不利益をもたらすおそれがあるという無視してはまずい予感なのです。
キライな人とはきちんと距離をとり、大切な人とは関係をより深くする。
そうして自分の 本音を肯定するほうが、繊細さんにとって自然で自分がラクと感じられる人間関係ができていきます。
八方美人にならないように気をつけたいですね。
まとめ
今回紹介した例の他にも、繊細さんにとって仕事や生活で役立つワザがいろいろ詰まっています。繊細さんのもつ力についてもかかれています。
「繊細さんかも」という方にはおすすめの本です。
繊細さんは「自分がこうしたい」という本音を大切にすると、たくましくなれるそうです。
ストレスで消耗していると、せっかくの繊細さんの長所がいかせません。もったいない!
小さな本音をかなえることから初めて、自分が嬉しくなることをどんどんして、元気な人生を歩きたいですね。
出典:飛鳥新社「気がつきすぎて疲れる」が驚くほどなくなる「繊細さん」の本/武田友紀 著